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深遠なメッセージを込めるべく「愛」をテーマに両者の心象を具象



「ロックアートシルバー プロジェクト」の、いち作品として今回リリース する『F.A.L×Tsunehito(D)』のアイテム。コラボレート以前に、そも そも2人が知り合った経緯とは……。



Tsunehito(以下T)「F.A.Lとの出会いって5年以上前だっけ? 自分に合う カッコいいアクセを探しにショップに行って、そこで初めてF.A.Lを見て『これ だ!』と思ったんですよね。

そこでコンフィデンスカードのペンダントを買って。そうしたら近々イベントが あるって話をスタッフの方から聞いて行ってみたんです。その時は山本さん の周りにかなりの人垣が出来てたので、作業を遠巻きに眺めてたくらいで 帰りましたけど(笑)。

その後またイベントに行かせて頂く機会があって、その日の早朝に音源を 渡して挨拶したのが最初ですね。

それまで普通に気に入ったアイテムを買ってライブや撮影などでも身に着け ていたので、デザインして創っている本人に直接会って話をした、というの がすごい不思議な感覚でした。それ以来、自分らのツアーで名古屋に行っ た時はギャラリーに潜入したりメシ食いに行ったり、逆にライブに来てもらっ たり…。仲良くさせてもらってます(笑)。

 F.A.Lは直感でカッコいいと思えるし、さらにその先に物語とか映像が見え てくる感じがするんです。細かい部分すべてに意味とかこだわりがあって一 切妥協がないのも好きな理由ですね。

山本さんも言ってたみたいに不思議と通じてるなぁと感じる部分もあって、 自分も刺激を受けてます。その過程があってから今回のコラボなので、まさ に『時がきた!』という思いでいっぱいです。やるからにはとことんこだわり たいなと」



Yamamoto(以下Y)「そうだったね。F.A.Lの取扱店で行ったイベントに来てくれたときに、周りのスタッフから話を聞いたんだけどその日 は会えなくて。また別の機会のイベントに遊びに来てくれたときが初めての出会いでしたね。

少し記憶が曖昧ですが(笑)。それからDのライブに遊びにいったりプライベートで呑みに行ったりしている間に色んな話をするようになっ て。会うといつもF.A.Lの新作を楽しみにしてくれている話を聞かせてくれたりして、何となく照れてしまうんですが、本当に作り手冥利に 尽きるなと感じていました。

F.A.Lを愛用してくれていることをDの会報で紹介してくれていたことも始めは知らなくて、F.A.Lのイベントに遊びに来てくれたファンの子が 教えてくれたんですが、それもすごく嬉しかった。

特に印象に残っていて面白いなと思うのが、アサギさん(Vo.)がツネくんの誕生日プレゼントに送ったのがF.A.Lのストラップだったこと や、Dファンの子がツネくんにF.A.Lのアイテムをプレゼントすることなどがあって。

そのプレゼントされるモノを、中間で自分が創っているのだなと知ったときに無性に嬉しくなったことがすごく印象に残ってる。Dの楽曲も リリースされる度に聴き込むのですが、楽曲に対するこだわりやその世界観を体現されている表現力にはいつも驚かされています。

不思議とF.A.Lで自分が創造している世界観とシンクロしていると感じる部分もあって、新しいアクセの構想を練っているときなどに良い 刺激になっていたりも。そんなこともあり、始めはお互いに相手のことを知らなかったのに、こうして一緒にコラボアイテムを完成できたこ と。今となっては、引き合うべくして出会ったんだなとも感じるから不思議です」



そんな両者によるコラボレート。数年前からプライベートでも親交のあったという両人が、
製作から完成に至るまでのエピソードなどを語った。


Y「今回、最初の打ち合わせはデザインどうこうじゃなくて、気持ちの打 ち合わせだけで終わったよね。思い返せば9時間も語り合ったのに (笑)。具体的なデザイン打ち合わせは後日改めて何度かやりとりして」

T「メンバー以外で、作品創りにおいてここまで深くガチで話せる人って 山本さんくらいなんですよね」
その後も打ち合わせを繰り返し、決まったコンセプトは『愛』

T「まずは山本さんと色んな話をしてキーワードを出していって。その中 で『愛を紡ぐ』という言葉が出て、そこからさらに広がって…。全景がハ ートの形だったり下部に向かって尖っていってる部分、イバラやトゲやト ランプ、蜘蛛の巣、ストーン…。すべてに意味があって『愛』へと繋がっ ていく、そんな2人の想いが込められてます」



【スワロウ原型製作】

      




Y「デザインを考えるにあたって、まず始めにツネくんのリクエストとしてピエロスカルの『スウィル』のデザインやテーマが好きだという意 見があったのでそこから詰めていった。ツネくんの音作りや作曲に対する気持ちや、オレのアクセサリー製作に対する気持ちから、勝負 することへの心の形としてモチーフにハートを選択。モノや音を作るような行為に正解がないといった話になり、自分のエゴやこだわりを 紡ぎ合わせて一つの答えにするような勝負をしているといった想いから、イバラが絡み合い紡がれていくデザインをハテナマークのシル エットにデザインしたり。ハートの中にドリームキャッチャーに見立てたスパイダーウェブをデザインにしているのは、様々な想いが心に留 まる心像を形として表現したかったから。そしてレザーチョーカーはとにかく大きい形に繊細な彫り込みをしようと意識して造形した。裏 面から見たときのデザインもテーマに沿うような表現を感じてもらえるようにと、スパイダーウェブの奥にさらに『スパイダーウェブに張り付 いたハート』の彫刻をしているんです。

それからスタイルについて言えば、僕のイメージとして、Dの世界観に『正装』を感じていたこともあり、『フォーマルスタイル』としてメタル の世界観を意識した。スーツの襟のラインにマッチするV型のシルエットも意識してデザインしていったんです」



【エンヴェロープ原型製作】

      




ミュージシャンとシルバーアクセクリエイターとのコラボレート。
ステージは違えと同じ表現者ともいえるが、シルバーアクセと音楽、何かリンクする部分はあるのだろうか。
T「良いものを創るために自分の深いところまでいって突き詰める、というのが一緒だなと思ってて。創り出すには色んな想いとか経験と か…。ここでいう経験とは『人生』という意味ですけど、それを込めるというのも一緒だと思います。曲を聴く人、アクセを着ける人それぞ れの中で育っていくという部分もリンクしてるんじゃないかな」

Y「どちらも製作することに、自分が楽しいと思ったり気持ちいいと思ったりできることでは同じだと思います。出来上がることに気持ち良 いと思える、でもそれを自分以外の人にはどう感じてもらえるのか…。ずっとそのノーエンドループに捕らわれてしまう部分とかも同じで すかね。でもそれを単なるルーティーンワークにするのではなく、その中から新しいひらめきを探していることも同じなんだろうな。皆に面 白いじゃんとか格好いいじゃんなんて言ってもらえる新しい"ズレ"を生み出す行為ってところですかね」



さらにはコラボレート作品に対する両者の熱い想い、それはアイテムのネーミングにも込められている。
T「チョーカーのネーミングは『Envelope(エンヴェロープ)』で、直訳する と『覆う・包み込む』。このアイテムには、人と人との繋がりや想いは蜘 蛛の巣のように張り巡っていて、輝いている綺麗な感情や尖った感情 など、様々なメッセージが込められています。それが集まって核になる よう、互いに『愛情』を持ちよって強く生きていく。そんなイメージが湧き ました。『愛を紡ぐ』とは『思いやり・歩み寄り』なのではないかなと。そし てアイテム下部の洗練されていく所が『想いを包み込み強く生きていく』 という言葉に繋がった。ちなみに音楽用語でもエンヴェロープというのが あって、音量やエフェクトの変化を表すグラフの線なんですが、緩いカー ブだけでなく急激な尖りも描ける。だからアイテムの曲線美とトゲトゲし い部分にも繋がって面白いなと思って(笑)。

 ペンダントのネーミングは『Swallow(スワロウ)』。これはツバメという 意味ではなく、『飲み込む』とか『感情を抑える』というニュアンス。込め た思いはチョーカーと一緒なんですが、着けてみた印象で名前を変えて みました。チョーカーは『覆う』、ペンダントは『感情を抑える』とし、手の 内を見せない・勝負に出る時は感情に流されずポーカーフェイスで挑む 的な意味を込めてます」

Y「今回のデザインは、ある意味オレとツネくんの心像を形にしたと思っ てる。誰かの心を動かすような音楽やアクセを作り出そうと自分の中で 勝負(創作においての格闘)すること。そしてその行為が出す答え(完 成形)は、誰かにとっての愛情の形となればいいなと思っていること。そ んなイメージでデザイン画を描き造形した。自分のエゴやこだわりを紡 ぎ合わせている行為が、いずれ誰かにとっての愛情にもなるんでしょう かね(笑)? むしろそう願ってスパイダーウェブで留めるよう、心に包み 込んでおきたいって気持ちでもあります。ちなみに紡ぎ合わされていくイ バラは『?』のラインを描くようにデザインしています。創作って自分探し の旅をしているような感覚もありますしね。こんな考えで仕上がったアク セサリーだからこそ、同じように自分の中の何かと戦っているような気 持ちの人に選んでもらえればいいなと」

◆ 『Envelope(エンヴェロープ)』




 『Swallow(スワロウ)』


     



そんな両者の想いを凝縮した、
スピリチュアルな2アイテムが完成した。



T「製作していく途中なんども写メでチェックさせてもらっ たりしてたけど、やっぱ現物を目の当たりにすると違いま すね、圧倒された! 重厚感もそうだけど、ディテールの 表現に至るまで存在感がスゴいなと。

山本さんの想いが詰まってるのを強く感じますしね。

単純に見てもカッコいいけど、その先にある僕たちからの メッセージやコンセプトも感じてもらえるといいな」





文/大橋さとし(Lips)
















http://www.venomglow.com/rockartsilver.html




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